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リーダー的ブログ(*´∀`*)

世紀末リーダー伝たけし!の萌えを吐き出す場所です。 苦手な人は窓を閉じてお帰りください。
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うふん♡

mammy-n.jpg

お久しぶりですー!忙しくて全然更新してなかったー(´・ω・`)
久々顔出して落書き投下していくとか、どんな根性しとるとや~ですが、
マミーさん!!置いていきます!!・:*:・(*´▽`*)・:*:・

ちなみに何をモチーフにしてるでしょうか?!
分かったらすごいと思います。
よく私の絵からわかったなって意味ですごいと思います。←

全裸だしうふふのお部屋行きかな~とも思いましたが、
エロい気持ちなど微塵もなく描いたので、こちらに置いていきます!

うふふでは早くトニ京をあはんうふんさせたいです…。
うおお!誰か卒研どうにかしてくれ!←


拍手[7回]

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ありがとうございます!!

konezumi.jpg

拍手いつもありがとうございます!嬉しいです~(*´∀`*)vvv
私ずっとずっと馬場ボンとトニ京のネタ考えてるんですけど、何故かシリアスにしようとしてしまうんですよ。
いや、ギャグとかも全然いいと思うよ?!ギャグ大好き!でも私ギャグセンスないんですもの…。orz
だからって、シリアスにしたって暗いだけで、書いてる自分も憂鬱になるのは目に見えてる…。

うおぉっ(;´д`) どーしよぅ!


って思ってたら休日が終わった。←
本当は絵をたくさん練習するつもりだったのに( ´_ゝ`)
自分の憧れる絵と自分の絵っていうのは系統が違ってたりする。
私プニプニ幼稚い絵を描いてしまうけど、本当は綺麗な繊細な絵が好き。
でも私の性格とかスキルとか考えたらとても描けそうにない。(´・ω・`)
諦めてプニプニ絵を上達させるべきか、一から頑張っていくべきか。
私にはよくわかんないけど、楽しく絵は描きたいものだと思った!・:*:・(*´▽`*)・:*:・

ちなみに上の京介はハマりたての頃描いたから、二年前…くらい?(*´∀`*)

上達しねぇなーw



返信でっすvvv



拍手[7回]

ありがとうございます!!

たくさんの拍手ありがとうございます!
こんなへらへらブログで拍手なんかもらっちゃっていいのかなって…!
すごくうれしいです!・:*:・(*´▽`*)・:*:・

それからそれから、ちょっとこれ見て欲しいんですけど!




うっきゃぁぁぁっっ!!!・:*:・(*´▽`*)・:*:・
嬉しくないですかぁぁぁっ!?私必ず行きますよぅぅぅっ!!・:*:・(*´▽`*)・:*:・
一般参加のつもりだったんですが、ちょ、直接参加も出来たら考えてます…!
トニ京と馬場ボンが詰まった本が書きたい&描きたいです!!
でも私、ドシリアス描いちゃうかも。トニ京も馬場ボンも。
いや、ハッピーエンドにはしたいし、するけど!
私が、切ない両片想いが大好きなのを、皆、知ってるはずだ。( ´_ゝ`)

今から取りかかれば分厚い本出来るのん?(´・ω・`)

ということで、ぜひぜひ皆さんたけし!プチオンリー参加しましょうね!・:*:・(*´▽`*)・:*:・


返信ですvvv


拍手[8回]

魅惑の肌触り

トニーにとっては、そう変わらない、いつも通りの休日だった。
マミーが自分の部屋に遊びに来て、ボンチューも途中から呼んで、食事を一緒に取った後、マミーだけ酒を飲みながら皆でだらだら話しこむ。
話しこむと言っても、話題の提供はいつもマミーで、トニーやボンチューから話出す事は滅多にない。
マミーの話は多種多様で、喧嘩のことだったり、自分の興味のことだったり、ファミリーのことだったり。
とりあえず自分が話したい事を好き勝手に話しているようだった。
トニーはもともと無口で聞き役に回る方であるし、ボンチューは飽きてきたらテレビを見るか、その場に転がって寝てしまうかだった。
そんなボンチューにマミーがちょっかいを掛けて、心地よいまどろみを邪魔されたボンチューが軽く手を出し、それが大きな喧嘩に発展する前にトニーが止めに入り、二人を風呂に向かわせた後、寝具の準備をしてやる。

酒が回り始めているせいか、その日もマミーは饒舌であった。
ボンチューもその辺に転がりだしているし、そろそろ風呂も沸くからちょうどいいかな、とトニーはマミーの話を聞きながら頭の片隅で思った。
今のマミーの話題はファッションについてである。
正直に言って、トニーはファッションについてそんなに詳しく知りはしないし、こだわるほど興味もない。
だが、自分を慕ってくれている可愛い子は、それを自分なりに楽しんでいることを知っていたので、よく分からない単語が連呼されても聞き流さずに頭に入れていく。
今日はマミーに無理矢理に近い形で飲みにつき合ってやっているので、意識していないと内容をとんと理解できない。

「んでよ~、男でも最近レギンス履いてたりすんじゃん?」

「?うん?」

「でもそれを上手く履きこなせてる奴なんてなかなかいねーし、そうゆうの見てっと俺イライラしてくるんだよな~」

「そーなのか。」

とりあえず頷いておこうと返事をしたが、マミーがチロリと視線を向けてトニーを軽く睨む。
喉を鳴らしながら呑んだ缶ビールをカツン、とテーブルに置き、口を開いた。

「おめ、レギンス知ってる?分かってて返事してるか?」

「…してない。」

「やっぱりな~、これだよ、これ!」

そう言うとマミーは胡坐をかいていた己の脚を伸ばして、ドカッとトニーの脇腹に当ててきた。
別にどうでもいいんだけどな、と思いながらも、トニーはマミーの脚を掴んで横にずらす。
そのレギンスとやらは、サラリというかツルリというか、何とも形容しがたい手触りで、己が生きてきた中で、この生地を使った服を身にまとったことはないな、と思い返す。

「どうだ、俺の履きこなし。」

マミーはふふん、と自信ありげに鼻で笑う。
トニーは先ほど『知ったかぶるな。』と言われたも同然だったので、今度は正直に感想を述べる。

「よくわからないな。」

「ここは褒めるところだろ~、お前も空気読めないっていうか天然っていうか~」

カカカッと笑い始めたマミーだったが、トニーの掌はそのレギンスに触れたままだ。
何だか、手に吸いつくというか離し難い質感に、つい掌を上下に動かしてしまう。
マミーもそれに気付き、しかしそれを制することもなく、ぐびりと酒をあおる。

「あにすんだ、むっつりスケベ。」

「いや…マミーの脚に興味はないんだけど…肌触りというか触り心地が新鮮で…。」

「お前何気に俺の脚を侮辱したな。」

「この掌が滑るような感覚が面白くてね。」

そう言うとトニーはまた掌を動かした。
マミーは『ふぅん?』と分からないと言わんばかりの気の抜けた返事をした後、トニーの脇腹を再び蹴った。
今度はさっきよりも力が入っていて、トニーは『あいた。』と言葉ばかりの声を上げた。

「そんなに滑らかな脚触りたきゃぁ、女でもひっかけろ。あいつらならレギンスなりタイツなりストッキングなり履いてんだろ。」

「タイツ?ストッキング?」

「冬場に女が履いてたりすんだろ、ストッキングはOLとか常に履いてるし。タイツはそれほどすべすべじゃねーかもしれねぇけど。」

「そのストッキングっていうのは?」

「年上のおねーさんに実地で教えてもらえ。」

お前マニアックそうだから、ハマって抜け出せなくなるかもな。とニヤ~と悪そうに笑ったマミーの顔を見て、そんなにいいものなのだろうか、とトニーの胸に僅かながらの興味と好奇心が湧いた。
だが、自分を相手にする女性など思い付きもしなかったので、その感触を知ることはないだろうな、とも思った。
ボンチューが本格的に寝ようとしている。
マミーもそれに気付いて、ボ~ン~チュ~と唸りながら、頬を高速で人さし指でつついている。
風呂が沸いたと音楽とアナウンスが聞こえてきたと思ったら、ボコという鈍い音も聞こえた。
マミーがギャァギャァ喚きだすのを止めながら、トニーは先ほど伸ばされた脚とその手触りを思い出していた。


**************************************

裏に続きます!
トニーが大胆かつ変態気味です。←
久々の更新でトニーをそんな風にするなんて!(;´д`)
私のせいです、ごめんねトニーw

拍手[10回]

共同生活

京介は一人暮らしのトニーのマンションに転がり込んでいる。


というのも、京介の高校は京介の家から通うには少々遠い場所にあった。
寮に入ろうかと迷っていたが、頑張って入った高校はトニーも通っていた
全国的に見ても名門のところだったため、寮には厳しい時間制限と自主学習という地獄が待っていた。
それを知るや、もちろん京介は寮には入りたがらず、かといって家から通うのも骨が折れる、とポツリと
トニーに零したところ、トニーから高校の三年間、トニーの部屋に住むことを提案された。
トニーの部屋から高校までは、目と鼻の先であり、最初はこの美味しい話に京介も飛びつこうとしたが、
家事、生活費、その他もろもろの事を考えると、嫌でもトニーに迷惑をかけてしまう。
ならば、いくら大変そうだからといえども、やはり寮に入った方がいいだろうという結論に至り、
京介はトニーの申し出を申し訳なく思いつつも断った。
そして始まった寮生活は何事も無く過ぎていった。
しかしある日、随分と疲れていた京介は、合同学習室での自主勉強もおざなりに、自分の部屋に戻り、
風呂は明日の朝入ろうと倒れ込むようにベッドに入った途端、いきなり身体の自由を奪われた。
何と鍵をかけていたにも関わらず、どうやって入ったのか、面識さえない男子生徒に
身体を抱きしめられていた。
いや、抱きしめられるというよりは締め上げられる感じで、力には自信のある京介に無謀にも覆いかぶさってきたのだ。
状況を理解できていない京介と、息の荒い相手。
思わずここで無意識に、リーダー的パンチやキックが出てしまったのはやむを得ないだろう。
もちろんこのことは問題になり話題になり、京介の肩身はすっかり狭くなってしまった。
同じ高校に通うリーダーズの耳に入れば、その口からマミーファミリー周辺にも広まる。
すると当然、トニーの耳にも入ることになった。
その後は、トニーの独断で京介はトニー宅に居候することに決まった。


そんな経緯で始まった共同生活は、京介にとっては戸惑いの連続だった。
今まで生まれ育った環境からいきなり違うところで生活するのだから、当然と言えば当然なのだろうが、
トニーはひたすら京介に甘く、優しかった。
家事をしなくても怒らないし、一日中コロコロ居間で転がってても何も言わない。
掃除をしている時のみ、『京介、掃除機かけるよ。』と大きくなったはずの京介の身体を
何も変わらないと言わんばかりに、軽く抱っこしてソファーに移動させる。
トニーだって大学があるし、バイトもしている。
日々の生活が決して楽なものであるとは言い難かった。
勿論京介にばかり構っている時間などないはずであった。
しかしトニーは、出来るだけ京介の居心地のいいように、部屋に住まわせてやっていたのである。
京介は自分だけがこの快適空間を提供されることに気が引けて、トニーの居ぬ間に洗濯ものをたたんだり、
洗いものを片づけたり、帰りにスーパーによってタイムサービスのものを買ってきたりした。
トニーはそれらをしてやるととても喜ぶし、買ってきたもので美味しいご飯を作ってくれる。
京介はトニーの笑った顔が好きだった。
目の前にはいつもトニーがいる、話を聞いてくれる。
その環境の変化は、京介の胸の奥にあるホワホワした感情を呼び起こした。
幼い頃はこの感情の名前を知らず、ただトニーを神様のように崇めていた。
今だってトニーを尊敬する気持ちは変わらないが、その感情を含めるとどうも昔とは感覚が違う。
きっとその感情は昔にも存在していた、でも、京介自身が気がつかなかった、分からなかったのである。
身体が十分に大人になってきた京介に、その感情は生々しい現実を見せた。

トニーに酷く丁寧に愛される夢を見てしまった朝だった。
目を覚ました京介の体中からは汗が噴き出して、心臓がドクドクとうるさく動いた。
荒れた息を整えようと、京介は胸や額に掌を這わせ、ゆっくり擦る。
両腿を擦り合わせた時、ぐちゅり、といった水音が鳴った。
もちろん、夜着は汗でどこかしらしっとりしている。
しかし、こんなにも濡れた音を出す程じゃない。
更に心拍数は上がり、恐る恐る京介は下半身を見る。
そこには切なく濡れた自分のものと、その滴るような欲望の液汁を吸った下着があった。
途端、京介の世界は弾けて崩れた。
目の前に広がるのは、新しい世界だった。
トニーに恋をしてしまったという、認めざるを得ない事実は、京介の世界をはっきりとした鮮やかなものに変えた。

後に、この下着と夜着をトニーの洗濯物と一緒に洗うには、罪悪感を感じてしまって、
『トニー、先に洗濯して。俺のは後でする。』と言ってしまったのが不味かったのか、
『いつもは一緒に洗ってるじゃないか。貸して。』と後ろ手に持っていたそれらを取り上げられた。
羞恥で真っ赤になり、涙目で喚く京介を見て、トニーも察し、察したくせに、丁寧にそれらをもみ洗いされ、
洗うトニーの背中に京介がへばりついていたのは今となってはいい思い出である。


京介にとって、トニーと過ごす時間は幸せそのものだった。
トニーがバイトに行っている時は、学校の課題をしていればあっという間に時間は過ぎるし、
それでも時間が余れば、家事なりゲームなりで時間を埋めていれば、トニーが帰って来てくれる。
何よりトニーはよく頭を撫でてくれた。
もう十分大きくなった京介なのに、トニーにはまだ出逢ったばかりの姿で京介が見えているようだった。
京介はうすうすそんな事も感じていたが、トニーに傍にいてもらえるだけ、触れてもらえるだけで安らいだ。
京介も口では『やめろよ。』と言いながら、ソファーに座るトニーの傍に寄って行って、
肩や腕に額を擦りつけるのは京介の癖だった。
要するに、京介もトニーにすっかり甘えていたのだ。
それに、トニーも京介が望む以上で応えていた。
トニーの身体は温かく、自分の胸の中も熱くなる。
これが恋というものか、と京介は毎日ごとにそれが成長していくのを感じ取り、
ひたすらにその感情がトニーにばれないように、と祈った。
この幸福の空間は時間制限のあるものだ。
その制限内、ずっとお互いに心地よく過ごしたかった。
そう願いつつも、京介はトニーの本心が見透かせるほど聡明ではなかったし、
先ほども言ったように、自分が満たされているだけではないのかと、ふと気になれば
その考えはずっと頭の中をついてまわった。

トニーはとにかくもてる。
それこそトニーに憧れている女性は、トニーが把握していようがしていまいが、
両手では足りないだろうというほどに。
トニーだって立派な男に成長したわけであるし、それこそ身体の関係などにも興味があるはずである。
女とは魅惑的な生き物で、加護欲をこれでもかと刺激し誘うものだと、周りを見て
京介は学んでいたので、そんなものがトニーの周りをうろちょろしてれば、リーダー的なトニーの事、
一人や二人、慈しむという名目でベッドに連れ込んでもおかしくないと思っていた。
しかし、トニーは京介が部屋に住むようになったからか、女どころかマミー達さえ連れてこない。
京介はそれが気になっていた。
もちろん、トニーが女を連れて帰ってきて『京介、今日はソファーで寝てくれるか?』なんて言おうものなら、
悲しくって目を真っ赤にして夜を明かしてしまうだろう。
だが、自分に気を使って女を作らない、というのはもっと嫌だった。
トニーの人生の障害になってしまうのだけは。

「トニーは、彼女とか、連れてこねぇの?」

京介は意を決して、キッチンで洗いものをしているトニーに訊ねた。
ザーザーと水音が混ざる中で、トニーは返事をする。

「え?どうしたんだ、突然?」

「ううん、トニー、バイトとか家事とか色々忙しいのに…何て言うか、上手く言えないけど」

「うん。」

「彼女とかっていうさ、一般的に癒しになる存在っていうか、人っていうか、…うん。
トニーもてるんだしさ、そんな、候補が居ない訳じゃないんだろ?」

京介の言葉を聞きながら、トニーは沈黙した。
皿が水を弾く音と、排水溝に流れていく水の音が混ざり合って、京介の耳に届いていた。
トニーの顔は、何故か見れなかった。
暫くすると、蛇口をひねる音がして、水の流れる音は徐々に小さくなり、消えた。
トニーが上に吊るしてあるタオルを取ったのが気配で分かった。

「……そんな人いないし…、癒されようって思うほど、俺は普段、疲れを感じていないよ。」

「嘘だ、家庭教師、面倒だろ?大学だって、たまに大変そうなレポート出てる。
家事にしたって、殆どトニーがしてくれて…これは俺が手伝えばいいだけの話なんだけど…」

「人に何かを教えるって意外と面白いよ。レポートだってコツコツしてればキツイものじゃないし。
家事は、し慣れていない京介がするより、慣れてる俺がする方が効率いいじゃないか。」

ハハハ、と笑うトニーに、京介はプクリと頬をふくらました。
何だか、いつものトニーのペースに持っていかれている気がする。
自分が聞きたいのは、トニーの本心なのだ。
これはきっと、まだトニーの本心ではない。

「なぁ、茶化さないでくれよ。俺、結構本気で聞いてるんだぜ。
トニー、俺がいることとか気にしないで、女にしろ友達にしろ、どんどん連れてこいよ。
ここは、トニーの部屋なんだぜ。先に連絡してくれてれば、俺は友達の家に行くなり何なり出来るんだし。」

京介のすわるソファーの傍まで歩いてきたトニーと、やっと視線を合わせた。
その時、京介は少々心臓をドキリとさせた。
甘い恋のときめきではない、冷や汗をかく時の、あの心地悪いものだ。
京介を見下ろすトニーの瞳は、言葉にし難いもので、しかし、京介の身体はピクリとも動かなかった。
そんな京介の状態を知ってか知らずか、トニーはそっとソファーのひじ掛けに腰をおろし、
固まったままの京介の頭を撫でた。

「…ここは、俺と京介の部屋、だろう?」

トニーの美しい微笑みと発せられた言葉に、京介はすぐに頷けないでいると、
トニーは更に言葉を続けた。

「…そうだね、気が、引けるかも。他人に土足でこの部屋に入られるのは…。
せっかくの、快適な空間なのに。やっと…ここまで整えたのに…。」

「……平気だ、よ?靴、玄関で脱ぐだろ?部屋だって、散らかすなって言っておけば…」

「…そういう意味じゃない。そういう意味じゃないんだよ、京介。」

頭を撫でていたトニーの手は、するりと京介の頬に降りてきた。
そっと優しく、形を確かめるように上下する掌に、京介は身体の強張りを解されていくようだった。
心地よさに、うっすら瞳を細めると、トニーは再び唇に弧を描いた。

「京介が友達を呼びたいのなら呼んでいいよ。でも、俺は呼ばない。」

「どうして?」

「理由はさっき言っただろう?でも、そんなの俺の勝手な了見だから。京介がそれに付き合う必要はないよ。
京介は京介がしたいように、ここで過ごしてくれて構わない。だってここは、京介の部屋でもあるんだから。」

トニーはまるで言い聞かすようにそう言った。
それは京介になのか、自分自身になのか分からなかったが、トニーがあからさまではないにしろ、
本心を零してくれたことはわかったので、京介はそれ以上深く聞き出そうとは思わなかった。
もともと居候の身であるし、トニーへことわりもなしに、他人をこの部屋に呼ぶなどという
失礼極まりないことはしようとも、出来るとも思っていなかったため、その点は問題なさそうだな、と
京介は一つ小さなため息をついた。
トニーはそれを聞き漏らさず、今度はトニーが京介に詰め寄った。

「そのため息は何?」

トニーの目は爛々としているように見えた。
再び身体が凍りついて、京介はトニーを見つめたまま動けなくなる。
怖かったのだろうか。
認めたくはないが、どこかしらに、トニーに対して恐怖を抱いていたのかもしれない。
こんなに、好きなトニーなのに。

トニーの顔と腕はどんどん京介に近づいてきて、京介を広い両腕の間に囲い込むと、
そのままソファーに倒れ込んだ。
京介を下にするのではなく、倒れ込む間に器用にも京介を腹に乗せる体勢になって
力いっぱい京介を抱っこしていた。
息苦しくて、京介はもそもそとトニーの胸の上で身じろぎをする。

「トニー…?」

「……お仕置き。」

京介はトニーの言っていることがわからなかった。
自分が、お仕置きをされるようなことをしたとも言ったとも思えなかったし、
それにこれはお仕置きではない、ご褒美に近い。
褒められて、抱っこされて、可愛がられているようにも思えるのに。

「どうして?」

「…どうしてだろうね。」

抱きしめる腕はどんどん強くなる。
苦しくなっていくのに、京介はそれに応えるように、後ろからトニーの肩に腕をまわした。
トニーの心臓の音が聞こえる。
強くて、それでいて、速いような気がしないでもない。
自分は逆に、随分と落ち着き払っている。
こんなに、大好きなトニーに抱き締められているのに。

「トニー、怒ってる?」

「怒ってないよ。」

「本当?」

「うん…。」

京介は小さく『よかった。』と言った。
トニーが膝を立てて、京介の身体を完全に自分の間に入れてしまう。
絡まる長い脚が、何だかくすぐったくて、京介は笑った。
生足の自分と、ジーンズをはいているトニー。
明るい照明、綺麗なフローリング、柔らかい絨毯、心地よいソファー。
トニーはせっかく整えたのに、と言った。
その空間に、自分が一部として含まれているといい、と京介は願った。
しかし、それが叶ったところで、自分のトニーに対する気持ちを吐露してしまえば、
トニーが望んだ空間はこなごなに砕け散ってしまうことは目に見えていた。

(あんたは、知らなくていい。)

京介にとって、全身でトニーを感じている今以上に、幸せな時間はないのだと。

(あんたは、知らなくていいよ。)

伏せた瞼の下、その瞳に込められた熱を、京介は今日も隠し続けている。



おしまい!

*************************************************************************
テーマが決まらなくて、でも何となく文章が書きたい気分で、こんなものになってしまいました。
トニーサイドも書いてみたいなぁ。

そして、地震の被害にあわれた方様方、ご無事でしょうか。
私は九州という西日本に住んでいる人間なので、ニュースをつけ
東日本の状況を知り、呆然としてしまいました。

何か出来ることはないか、何か元気づけられることはないか、
ずっと考えていて、でも直接的な貢献はこんなに離れていてはできなくて、
こういうときに自分の無力さを痛感するもので、ただただずっとニュースにかじりつく日々でした。

私にできることは、現地の早期復興を祈ることと、募金ぐらいしか思いつかなくて、
(献血も考えましたが、年2回の縛りで、私は8月にならないと出来なかったです。)
できることはできるだけやろうと、大企業や有名人のようには出せませんが、
街の募金箱にお金をちょこちょこ入れていっております。
早くこの募金が有効に使われることを望んでおります。
こんな些細なことしかできなくて本当にすみません。
どうか、被災者の方々が御無事で、心の傷が早くに癒えますように願っております。


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モユコ
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自己紹介:
トニ京が大好きです!!
でも京介受けなら何でもいけます。←
他にも馬場ボンやマミボタマミ等が好きです!
何かございましたら、下のメアドまで。

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