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リーダー的ブログ(*´∀`*)

世紀末リーダー伝たけし!の萌えを吐き出す場所です。 苦手な人は窓を閉じてお帰りください。
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心理

「やめた方がいいな。京介、それには関わらない方がいい。」

そう言い放った瞬間、京介の目が見開かれて、小さめな唇をギュッと噛みしめた。
俺の言い方が冷たかったのか、はたまた、自分の意見を易々と否定されたからか。
どちらにしろ、「京介だけ」では荷が重すぎると判断した。
だから、率直な意見として、京介の行動を制した。

京介の身を案じて。
京介を危ない目にあわせないために。

(本当はそんなこと、全部建前の癖に。)

俺より小さく細い指が、そっと腕に絡んでくる。
若干震えているのか、縋るように俺を呼ぶ声が心地よかった。

「トニー、頼むよ。俺…これだけは…じゃないと…」

「リーダーとして大きくなれないっていいたいのか?だがそれは力量があってからの話で…」

「俺だけじゃ無理だっていうんなら、お願いだトニー、あんたの力を貸してほしい…っ」

無表情の仮面の下、捕食者のようなニタリとした笑みをこぼす。

あぁ、京介。
きっとお前は少しの屈辱感を味わっているんだろうな。
俺に憧れていると言ってくれた、目標にしていると、俺を超えてみせると。
その俺に、まだ敵わないと認めたも同然の言葉と、離れきれないという心情と。

決してお前にとって気持ちのいい感情ではないだろう。
だが俺にとっては、言葉に代え難いほどの高揚感と、お前を己の掌の上で眺めているような優越感。
京介を引き込むまで、あと少し。

「…そうしてやりたいのも山々だが…互いにリスクが多すぎる…今回ばかりは悪いが…」

「…っ!!頼む、トニー!俺っ、これを片づけられたら、片づけられるためなら…っ!
何でもするからっ、トニーの言うことだって、何でも聞く!単独行動も取らない!
だから…っ!!」

つり目気味の、それでもクルリとした瞳に薄く涙の膜を張らせて、必死に俺に縋る京介は、
身体を必死で押さえていないと今にも抱きつぶしてしまいたくなるほどの愛らしさ。
ぞくぞくと背筋が震える、鼓動が大きく高鳴りだす、全身に熱い血が流れ出すのを感じる。
加護欲と加虐心を同時にそそりたてる、その表情。

馬鹿だな、京介。
そんな言葉を簡単に。

「……本当に、俺の言うことを全て聞けるか……?」

そっと京介の頬を撫であげ、静かに囁いた。





それからトニーは、京介に的確な指示を与えては、敵対するグループの足元を崩していった。
京介が少しでも危険な目に合う可能性がある場合には、自らが動き、潰してくる。
たった「二人」の策略と行動。
それだけで、今まで京介だけでは歯が立たなかった巨大なグループには、穴が空き始めていたのである。

京介はトニーの力を再確認するとともに、更にトニーが自分の中で神聖化されていくのが分かった。
その感情は、憧れというには、既に高みに登りつめていたのである。
トニーに近づきたい、そう思う反面、自分の手でその人を掴むには、あまりに恐れ多い気がした。
京介自身、自分を卑下しているわけではないのだが、それだけトニーは凄かった。
京介の求めるものを、トニーはすべて持っている。
頭脳も、強さも、美しさでさえ、トニーは溢れるほどに満たされていた。

「京介、お疲れ様。よくやったな。」

「ん…」

「こっちにおいで。…怪我はしなかったか?」

トニーは京介を己の方へ呼び寄せると、そっとその身体に腕をまわした。
ふーと安堵のような、やっと満たされたと言わんばかりのため息を吐くと、トニーは更に強く京介を抱き寄せて、
身体の所々を大きな掌で念入りに確かめるように触れた。
京介はその手の動きに、ピクリと身体を反応させる。
それさえ嬉しいのか、トニーは京介の頭を優しく撫でた。

トニーの言うことなら何でも聞くと言った京介に、トニーが要求したことは「京介自身を己に捧げること」だった。
『これから俺が指示を出していくとするなら、お前の行動一つ俺が決めさせてもらうことになる。
この争いが終わるまでの間は、その身体も、心も、お前のものじゃない。
もちろん、お前がその身体、その心に、傷一つ作ることさえ俺は許さない。
それが我慢できるなら、俺はお前の手助けをしてやりたいと思っている。』

トニーの言葉に、京介は必死に頷いた。
そんなこと、京介にとっては安いものだった。
むしろ喜びさえ感じられるこの条件に、京介はそれなりの幸せを見出していた。

(この期間だけは、俺はトニーのもの。)

例え期限付きであったって、トニーが、自分を見つめていなくたって。
自分の身体も心も魂も、今、全てトニーの為にある。

「京介…。」

トニーの手が、京介の服を解くように軽やかに脱がせていく。
京介は決まって、そっと目を瞑った。
口を固く閉じて、トニーにされるがままになる。

触れる唇も、耳元で囁く声も。
自分のものではなくても、愛しかった。
トニーの腕の中にいる時だけは、対等の位置に立っていられる気がしたから。
本当に必要とされていると、大事にされていると思えたから。


京介はトニーに恋をしていた。
幼くも儚い、恋をしていた。


*********************************************************************

つづく…?のかな…?(笑)(*´∀`*)
久々に文章書いた!腕落ちたね、完璧に…←

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